応神天皇の正体 関裕二 河出書房新社

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古代史の定説をわかりやすく、整理し体系化されています。世の中ではまたは歴史の学会では、河内王朝の存在をどのように捉えているのかがよくわかります。応神天皇を中心として、幅広く様々な説を紹介いただいているのは良いですが、残念ながらもう一歩踏みこんでの独自論が弱いように思います。原因は、魏志倭人伝に出てくる「台与」の国が豊国だという論(妄想と言っては失礼かと思いますが)に取り憑かれておられるため、それ考え方から歴史を眺めておられるからだと思います。
宇佐神宮は、確かに秦人達(新羅から移り住んだ人々)が祀った神であることは私も賛成です。しかし、大宝律令の戸籍調査でも豊国に住んでいた秦人は281人しかいないのです。
邪馬台国九州説は九州説でも良いのですが、大和王朝が歴然と存在していた後、応神や仁徳が登場していることも忘れないでいただければと思います。
ちょっと残念です。(売店で販売中、送料無料です。)
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読みやすさ  ★★★★
着想の奇抜さ ★★★
論理の力強さ ★★★