鉄剣の謎と古代日本 井上光貞他 新潮社

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ここ最近、武蔵国を追い続けていたこともあり稲荷山鉄剣に関する書物ばかりを読んでいた。そして、その中でピカイチの本は、絶対にこの書だと推薦できる。シンポジウムでかわされたやり取りが収録されている本(最後に一部、数名の方の関連論文も掲載されている)ですが、非常に面白かった。井上光貞、大野晋、岸俊男、斉藤忠、直木孝次郎、西嶋定生。なんというラインナップ。古代史をやっている人から見ると震えがくるような大物ばかりの先生達である。まず、感じるのは、やっぱり違う。重鎮ならではの学識、畏れ入るばかりである。そして、専門が違うと見方も違う。同じ鉄剣を読み取るその姿勢の違いが面白い。本当に勉強になった。直木孝次郎大先生も、井上光貞先生の前では割と小さくなってしまうという印象も受けた。
学説では、私は、大野晋先生の取り組み方と推理が好きになった。この先生の切り込み方は本当にいい。無理があるのかもしれないが、一辺で好きになった。30年若ければ、間違いなく先生の講義を聞きに行ったと思う。(もしよろしければ、売店で中古品から御求めください。)
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読みやすさ  ★★★★
着想の奇抜さ ★★★★
論理の力強さ ★★★★★